2019(令和元)年度 - 活動レポート
FV・I、FV・II
2019/09/19 FV・I、FV・II
時間 4校時(FV・I)、6・7校時(FV・II)
場所 本校各教室
対象 第1学年普通科及び第2学年普通科
担当 FV担当、学年担当、SSH推進部
内容 1年生普通科280名は、夏休みの課題の小論文に対してのアドバイスを受けるとともに、新書を1冊読んでのグラフィックレコーディングやコンセプトシートの活用・作成についての講義を受け、FVにおける今後の見通しを持つことができました。2年生普通科280名は、各自のテーマに対して個人やグループで探究学習を行っている生徒と、外部講師や本校教員が進めているゼミに所属して探究学習を行っている生徒に分かれて授業を受けています。各自のテーマを追究している生徒は今回外部のファシリテーターの方や本校教員と面談しながら、探求テーマの方向性を探りました。次回は、自分がアドバイザーとなって、1年生と面談する予定です。また、現在実施しているゼミのテーマは次のとおりで、それぞれのグループ学習が進行中です。FVの授業内容については、10月の中学生体験入学にて生徒からの発表を行う予定です。
【FV・IIにて実施中のゼミ一覧】
・人生を楽しく豊かに生きる方法を考える
・サッポロをもっと魅力的なマチにしよう
・世界の人たちと友達になろう
・気持ちのモヤモヤをすっきりするには
・学校って何だろう
・野外ロックフェスのゴミ問題はどうやって改善してきたか
・サッポロファクトリーの未来をデザインしよう
・森と人々の接点を創出しよう
・持続可能な未来のためにできることは何(Future Earth)
Future Earth Cisco会議③
2019/09/18 Future Earth Cisco会議③
時間 7:55~8:45
場所 本校物理教室
対象 第2学年FV講座Future Earth選択者12名
担当 FV担当、SSH推進部、英語科
内容 マレ-ニー高校の生徒とインターネット会議を活用し、これまで自分たちが行った海洋プラスチックごみの調査結果について、お互いの報告を行いました。砂浜上で見られたプラスチックゴミの調査結果は、室蘭イタンキ浜で単位面積あたりの質量が多かったというものでした。砂中のマイクロプラスチックの調査結果は、日本の石狩浜、室蘭イタンキ浜ではどちらも確認されたのに対して、オーストラリアのモーファットビーチでは全く見つからなかったというものでした。会議では、それぞれの海岸の様子や清掃活動の状況などについてお互いに質問し、調査結果とその理由について考えました。今後は、これらの調査結果をGIS(地理情報システム)に示しながら議論を進めていくことを確認しました。
道内研修クラス発表会
2019/09/13 道内研修クラス発表会
時間 3校時(KSI・I)
場所 本校大ホール
対象 第1学年理数科39名
担当 理科、SSH推進部
内容 夏休みに行った道内研修A及びBについて、その研修内容と成果をクラスメイトに伝えるための発表会を実施しました。それぞれの研修で4グループに分かれ、各グループは鉄の製錬や森林調査の結果などのテーマに基づき、ポスター発表を行いました。準備不足もあり、思うように伝えることのできなかった班も多かったですが、この後は中学生の体験入学やマレーシア留学生との交流にて、この内容を発表する予定です。今後、内容を改善し、英語発表するための準備をしていきます。
サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
2019/09/10 サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
テーマ 「札幌軟石の生い立ちを探る(火山災害)」
時間 6・7校時(KSI・I)
場所 本校物理教室・地学教室
対象 第1学年理数科39名
担当 理科、英語科、SSH推進部
講師 北海道大学留学生・ALT10名
内容 今回は札幌軟石について、英語イマージョンで学習しました。講義から、札幌軟石が北海道の生活に密接に関わっていたことを知り、外国人TAの方々からの説明やモデル実験により、札幌軟石の形成過程を探究的に学びました。理数科の39人は、このような英語イマージョン科学講座は3回目ということもあり、英語を聞くことや話すことに対して抵抗感なく取り組めるようになってきました。
SSH北海道大学研修
2019/09/06 SSH北海道大学研修
時間 9:10~15:30
場所 北海道大学
講師 北海道大学理学研究院長 堀口健雄 氏
北海道大学大学院理学研究院教授 松本圭司 氏
北海道大学大学院理学研究院助教授 黒澤徹 氏
北海道大学大学院理学研究院助教授 高橋幸裕 氏
北海道大学大学院理学研究院助教授 伊藤秀臣 氏
北海道大学大学院工学研究院准教授 東條安匡 氏
北海道大学電子科学研究所准教授 三友秀之 氏
対象 第2学年理数科40名
担当 SSH推進部
内容 理数科40名は、グループに分かれて各研究室を訪問し、そこで行われている研究の概要説明や模擬授業を受け、そのテーマに応じた実験や実習を体験させていただきました。日々行われている研究活動に触れることで、自分の興味や関心を広げるとともに、進路選択についても考える機会とすることができました。
分野・テーマ
数学 『3D パズル組上げに挑戦』
物理 『走査電子顕微鏡を使った微細構造の観察』
化学 『電気を流す有機物を作るには』
生物 『植物の形態形成 ~植物特有の細胞分化について理解する~』
工学 『都市鉱山 ~我々の身近にある金属資源を探してみよう~』
化学 『金や銀のナノ粒子をつくってみよう』
課題研究中間発表会
2019/08/23 課題研究中間発表会
時間 6・7校時
場所 本校大ホール
対象 第2学年理数科40名・第1学年理数科39名
講師 酪農学園大学教授 我妻 尚広 氏
公立千歳科学技術大学教授 長谷川 誠 氏
北海道大学大学院教授 内田 努 氏
担当 理科、SSH推進部
内容 理数科2年生は、11のグループに分かれて課題研究を進めています。今回はその中間発表として、テーマ設定と仮説、これまで行った実験とその結果、今後の計画などを、審査員である講師の先生方や1年生に対してポスター発表を行いました。1年生からはたくさんの質問を受け、審査員の先生方からは多くの助言をいただき、2年生は今後課題研究の質を高めるためのヒントを得ることができました。
SSH全国研究発表大会
2019/08/07~08/08 SSH全国研究発表大会
ポスター発表賞受賞
発表テーマ 「石狩浜における海浜性ハネカクシの生息状況」
参加者 田作勇人(理数科3年)、小林宗純(理数科1年)、来都秀輝(理数科1年)
内容 海浜における生態系の一端を解明するため、この生態系の上位に位置する甲虫である海浜性ハネカクシの生息状況に関する研究を行った田作くんら科学部3名は、神戸で行われたSSH全国研究発表会にてポスター発表を行いました。大会では、自分たちの発表だけでなく、他校の研究成果やプレゼンの様子、海外校の研究発表などからたくさんの刺激を受けました。そして、本研究は、審査委員の審査によって、参加200数校から22校に授与される「ポスター発表賞」を受賞しました。
道内研修B(自然環境)
2019/07/31~08/02 道内研修B(自然環境)
参加生徒 第1学年理数科19名
研修先 十勝連峰 高山植生 植生遷移段階林
東京大学北海道演習林(富良野)
三笠市立博物館
講師 東京大学助教授 坂上大翼 氏
東京大学北海道演習林(富良野)技術職員の方々
三笠市立博物館学芸員 唐沢興希氏
引率 本校教諭 2名
内容 1日目は、富良野岳(安政火口まで)、望岳台、小松原原生林にて、植生の垂直分布の様子を観察しました。また、夜は東京大学坂上先生の講義を受け、森林研究の意義やSociety5.0など今後の社会の方向性について学びました。2日目午前は、東京大学富良野演習林での毎木調査及び上層林冠木の樹冠計測等を通して、自然度の高い森林を体感するとともに、フィールド科学の調査手法を体験しました。午後からは、そのデータから森林構造を可視化する分析手法や統計処理の方法についての実習を行いました。3日目の三笠博物館では、1億年に渡る北海道の地質学的な成り立ちや化石からわかるアンモナイトの生態などを学び、地学的な時間で自然を捉えるとともに、古生物についての興味・関心を広げることができました。
道内研修A(科学技術)
2019/07/31~08/02 道内研修A(科学技術)
参加生徒 第1学年理数科20名
研修先 JSW日本製鋼所室蘭研究所
日本製鉄株式会社
洞爺湖有珠山ジオパーク
協力 日本鉄鋼協会北海道支部(ものづくり教育支援事業)
講師 日本製鋼所室蘭研究所の技術職員の方々
日本製鉄室蘭技術研究部の技術職員の方々
みずみどり空間研究所主宰 吉井厚志氏
引率 本校教諭 2名
内容 1日目はタイミング良く1万4千トン油圧鍛錬プレスで巨大な鋼塊を鍛錬する場面を見学することができ、生徒はそのスケールに圧倒されていました。2日目は、金属の特性を探究的に学び、水素吸蔵合金開発の説明を聞くことにより、金属に関する研究について興味を高めることができました。3日目は、火山災害と火山噴火後の森林再生について学びました。
Future Earth 海洋プラスチッックゴミ調査
2019/07/14 Future Earth 海洋プラスチッックゴミ調査
時間 9:00~15:00
場所 室蘭イタンキ浜
対象 第2学年FV講座Future Earth選択者6名
担当 FV担当、SSH推進部
内容 FV講座Future Earth選択者6名は、海洋プラスチックごみの調査のため、今回は室蘭イタンキ浜を訪れ、石狩浜の調査と同様にサンプリングをしました。雨天の中での調査となりましたが、生徒たちは大量のゴミサンプルを回収し、海洋プラスチックの問題に真剣に向き合いました。
サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
2019/07/02 サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
テーマ 「プレートテクトニクス(北海道の形成)」
時間 6・7校時(KSI・I)
場所 本校大ホール
対象 第1学年理数科39名
担当 理科、英語科、SSH推進部
講師 北海道大学留学生・ALT10名
内容 道内研修Bの事前研修を兼ねて、北海道の中軸部が形成される過程を、探究的に留学生TA、ALTと一緒にオールイングリッシュで学びました。今回は、仮説を検証するために北海道中軸部へ調査に出かけるというシチュエーションで、5つの展示ブースにいる留学生TAから様々な観察事実を英語で情報収し、その情報を統合的に考察することにより、北海道がどのように形成されてきたのかということを英語で議論しました。生徒たちは、集中して留学生TAから情報を聞き出していました。
森林研修II
2019/07/01~07/05 森林研修II
時間 各クラス1時間(KSI生物基礎)
場所 校庭
対象 第1学年普通科・理数科 320名
担当 理科、SSH推進部
内容 今年2回目の森林研修が実施されました。今回は、昆虫の適応戦略と外来植物の観察をテーマとして、2グループに分かれて活動しました。グループ①は、クルミハムシやオトシブミなどの植物食性昆虫、シデムシなどの分解者の役割を担う昆虫などの観察を通して、適応戦略と多様性について学びました。グループ②は、外来植物のスケッチ・観察を通して、種の同定技法を身に付け、外来生物の多さ・身近さを感じました。
サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
2019/06/25 サイエンス英語I 英語イマージョン科学講座
テーマ 「たたら製鉄」
時間 6・7校時(KSI・I)
場所 本校物理教室
対象 第1学年理数科39名
担当 理科、英語科、SSH推進部
講師 北海道大学留学生・ALT10名
内容 道内研修Aの事前研修を兼ねて、鉱石から金属を取り出す過程を、探究的に留学生TA、ALTと一緒にオールイングリッシュで学びました。科学英語は、英語で科学コミュニケーションを行うことができるようになることを目指して、4人グループに1人の留学生を配置して実施しています。今回は、自己紹介やロールプレイでTAと英語コミュニケーションのトレーニングを行う、金属製錬の方法を講義や演示実験で学ぶ、孔雀石から製錬された銅が金属の性質を示すかを実験的に検証する、最後には学習したことをポスター形式で英語発表する、というプログラムです。この中で、生徒たちは、英語の実践力を培ったのはもちろんのこと、仮説を検証することの大切さという科学の基本的な考え方を学びました。
課題研究マスマティクス
2019/06/19~06/26 課題研究マスマティクス
日時 6月19日(水)3~5校時・26日(水)3~5校時(KSI・III)
場所 本校大ホール
対象 第3学年理数科40名
担当 数学科
内容 KSI・IIIでは、生徒たちが関数探求、相加平均・相乗平均、確率のいろいろ、暗号の数学、簡単な整数論のすすめ、2次曲線についてという6つのゼミに分かれ、数学に関する専門性の高いテーマを設定し、課題研究を行ってきました。そして、19日と26日には、これまでの成果についての発表会を行いました。配付プリントや、黒板の使い方、書画カメラやスライドを用いるなど、各グループ工夫を凝らし、説明は教員さながらの話力で、学んだことをクラスメイトに伝えていました。
特別科学講義
2019/06/18 特別科学講義
時間 6・7校時(KSI・I)
場所 本校大ホール
対象 第1学年理数科39名
講師 北海道大学大学院工学研究院材料科学部門マテリアル設計分野教授 三浦 誠司 氏
担当 SSH推進部
内容 夏休みに実施する道内研修A(科学技術・ものづくりテーマ)の事前研修を兼ねた特別科学講義を実施しました。毎年恒例の講義となりましたが、大きな元素周期表と実物の金属標本を用いて金属の性質を学んだ後、結晶モデルを使いながら、金属の特性を探究しました。
Future Earth 海洋プラスチッックゴミ調査
2019/06/16 Future Earth 海洋プラスチッックゴミ調査
時間 12:00~17:00
場所 石狩浜海水浴場
対象 第2学年FV講座Future Earth選択者6名
担当 FV担当、SSH推進部
内容 FV講座Future Earth選択者6名は、海洋プラスチックごみの調査のため、石狩浜を訪れました。さらに、今回はマレーシアからの留学生6名も同行し、一緒にサンプリングをしました。はじめに、10m×50mの1区画において目視できるゴミを回収し、次に50cm×50cmの区画について厚さ2cmの砂を回収しました。今後、ゴミの量と砂に含まれるマイクロプラスチックの量を測定し、GIS(地理情報システム)上にデータを掲載する予定です。また、生徒たちは移動中やサンプリング中、留学生たちと英語を使ってたくさん交流し、お互いの生活や文化について知ることができました。
Future Earth Cisco会議①
2019/06/12 Future Earth Cisco会議①
時間 7:55~8:45
場所 本校物理教室
対象 第2学年FV講座Future Earth選択者12名
担当 FV担当、SSH推進部
内容 FV講座Future Earth選択者12名は、オーストラリアにあるマレ-ニー高校の生徒とインターネット会議を活用して交流を行いました。はじめに、お互いの学校紹介を行い、文化や普段の生活など興味のあることを質問し合いました。それから、一緒に酪農学園大学の吉中厚裕准教授の講義を受け、地球環境問題や研究テーマである海洋プラスチックごみの問題について理解を深めました。
KSI家庭 乳児ふれあい実習
2019/06/04 KSI家庭 乳児ふれあい実習
時間 3・4校時(KSI・II)
場所 本校英語教室
対象 第2学年理数科40名
担当 家庭科、SSH推進部
内容 本校近隣に住む親子のみなさんに協力していただき、理数科2年生40名は赤ちゃんとそのお母さんとのふれあい体験を行いました。その中で、赤ちゃんのかわいさや楽しさを感じるとともに、お母さんのお話からは、親の大変さや子に対する思いなどを理解することができました。また、本プログラムの実施にあたっては、赤ちゃんの親子のみなさんはもちろん、ボランティアの方々、札幌市職員の皆様など、多くの方々に協力していただきました。9月には乳児ふれあい実習を予定しており、生徒たちは少し成長した子どもたちと会えるのを楽しみにしています。
KSI家庭 ユニバーサルデザイン講演
2019/05/22 KSI家庭 ユニバーサルデザイン講演
時間 3・4校時(KSI・II)
場所 本校英語教室
対象 第2学年理数科40名
講師 株式会社ワールドワーク代表取締役 川道昌樹 氏
担当 家庭科、SSH推進部
内容 川道昌樹氏を講師に、「共に生きる社会を考える~そっと寄り添い、共に感動~」の演題で、ユニバーサルデザインについて学ぶ講演を行いました。障害のある方々や高齢者の方々の体験談を交えた講演では、普段の生活では意識できなかった視点や考え方について、たくさん気づくことができました。また、視野狭窄メガネ等を試着体験することで、体に不自由がある方々の大変さ、UD製品の必要性を実感しました。さらに、「体が不自由な方においしくポッキーを食べてもらうにはどうしたらよいか」という課題を通して、自分の思い込みでサポートするのではなく、相手のペースでサポートすることが大切であるということを学びました。
バイオミメティクス研修
2019/05/15 バイオミメティクス研修
時間 5・6校時(KSI・II)
場所 物理教室
対象 第2学年理数科 40名
講師 北海道大学大学院工学研究院准教授 原田宏幸 氏
担当 SSH推進部
内容 北海道大学原田宏幸准教授を講師とし、「生物模倣ロボット」についての講義及び体験学習を行いました。前半の講義では、「バイオミメティクスとは何か、ロボットとは何かという基本から、生物模倣ロボットの有用性と現状や課題について学習しました。また、後半は、ヘビ型ロボットのプログラムの変数を変換し、最適な動きを再現しようということに挑戦しました。その中で、ロボット工学のおもしろさや難しさに触れ、最適化を追究する工学分野の魅力を感じることができました。